人形町1丁目芳人町会(高野享士会長)の恒例行事、夏期納涼セミナーが、8月26日、人形町センタービルで開催された。
講師は2人で、日銀OBで金融広報アドバイザーの小野寺弘夫氏が「ペイオフ解禁について」、元久松警察署長で協和エクシオ部長の高宮今朝幸氏が「人形町1丁目の魅力と困った時の対応」についてそれぞれ講演した。
小野寺氏は、金を銀行にあずけても100万が倍の200万になるのに2,400年も要する新しい時代に入った、その時代認識をまず説いた。また、金融の商品には「安全、収益、流動性」と3つの特色があって、安全と流動のように矛盾する性格をあわせ有していると指摘。このため「安全でなくとも欠陥ではなく、正確な情報で判断するしかない」、同時に国が法で守っていくシステムを講じている(セーフティネット)ことについて説明した。ペイオフの先送りの可能性については「ここまで来ると、反発になるので実施されるでしょう」との見通しも語った。
地元には馴染みの深い高宮元署長は、伝統と文化の引き継がれている人形町の魅力について「風情があって四季の風を楽しめる」「食べものがおいしい」「町会の魅力」の3点にしぼって自らの体験にもとづいて感想を語った。
一方「困った時」については、最近の傾向を「常識が通らない、自己中心で冷たい、人を欺しても平気」とまとめたうえで、確認をきちんとすること「相手にしない」ことが重要と指摘。何かあったら必ず警察に相談してほしいとも説いた。 |