中央区が独自で実施している「中央区内景気動向調査」の六月結果が発表された。調査結果については次のように分析している。
中央区内における6月の現状判断DIは合計で55.0と前回調査より6.2ポイント低下している。しかし、先行き判断DIにおいては着実に上昇し、前回調査を4.8ポイント上回る63.0となっている。
現状判断DIを分野別に見ると、家計動向関連のDIは53.8(前回調査比8.2ポイント低下)、企業動向関連のDIは56.3(同4.1ポイント低下)と、前回調査より下がったものの、いずれも横ばいを示す50.0を上回る水準となっている。
家計動向関連では今回の調査時期が、個人消費が好調だった春やゴールデンウィークの後で、さらに中元や夏のセール前で、DI低下の要因になっている。
企業動向関連では、DIは前回より低下したものの、「受注量は増加の傾向にある」という回答も多かった。しかし「やや悪くなっている」という業種も、前回調査よりわずかに増加。また繊維等の卸売業においては、これまでの調査同様、やや厳しい判断が続いている。
先行き判断DIは着実に上昇し、今回は60.0を上回った。
家計動向関連は63.5と前回より3.5ポイント上昇した。企業動向関連DIは、前回調査より6.2ポイント上昇して62.5と、調査開始して初めて60.0を上回った。
業種によっては原油価格の動向を懸念する声があがったが、企業の景況判断も幅広い分野で改善が進んでいると、いえる。 |