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■ 7月5日発行  このページの先頭へ
参院選 投票率が左右する東京選挙区
小泉ブーム減速で自民に危機感

 6月24日に公示された参院選挙、11日の投票めざしていよいよ終盤に入った。構造改革で足ぶみが続いている小泉内閣は、急きょ北朝鮮再訪問して家族5人を連れ帰ったことで人気回復か、と見られたが、拉致家族との不協和音などで思うまでの成果は得られず、むしろ年金問題での不信感を払拭し切れないまま選挙を迎えることとなった。このため3年前のようなブームは再現しておらず、むしろ自民党にかなり強い危機意識がつのっている実情だ。一方の民主党は自民党のカゲリの分だけ浮上しつつあるものの、政策面で与党を大きくしのぐだけのものが出し切れておらず、マニフェストも示してない。高齢社会の進行と同時に国の存亡が問われる少子社会の急激な訪れは、国民に不況の時以上の不安感をつのらせている。この不安を解消できるのか、日本の国をどうするか、もの言わぬ有権者が時代の岐路にどんな答を示すか。状況を分析してみた。

  東京選挙区には次の11人が立候補している。
  青島 幸男(71無所属元)
  沢  雄二(56公明党新)
  上田  哲(76無所属元)
  小川 敏夫(56民主党現)
  中川 直人(47社民党新)
  増元 照明(48無所属新)
  今村順一郎(45共産党新)
  蓮   舫(36民主党新)
  松村 久義(55諸 派新)
  中川 雅治(57自民党新)
  久吉 光雄(60諸 派新)

  今回の選挙は民主党の小川氏を除いて全員が新人という珍しい顔ぶれ。従って既成政党も今までになく力を入れている。
  ユニークな候補は直前に表明した青島、増元の両氏。
  青山氏は日本橋の仕出し屋の生まれで旧東華小に通い、亡き小菅先生が恩師。放送作家として売り出し直木賞も受章、いじ悪ばあさん役のタレントとしても有名。その勢いで参院議員に。佐藤総理を財界のメカケと呼んで物議をかもした。都知事もつとめたが都市万博を中止させた以外に実績もなく1期で退任。今回は「参院改革」を旗じるしに出馬し、妻と共に辻説法に立っている。
  増元氏は「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の事務局長として有名。勝どきに住んでいて築地市場のせり立ち人として知られるが、定年まで10年以上もあるのに水産会社を退職しての出馬。当初は石原知事も、日本人の心の問題として応援をにおわせていたが、自民党から強い要請もあって断念、選挙中はアメリカにエスケープ。背水の陣での出馬で、「日本人の心」に訴えている。既成政党の壁を打ち破れるが注目されている候補者の1人。
  選挙のカギを握るといわれているのが民主2人の動き。2期目に挑む、弁護司の小川氏は三多摩に力点をおき、女性票をねらう蓮舫氏は23区を重点と票田を分けて運動を展開中。党首が交代したことをバネにして6年前の反自民ムードに大きな期待を寄せ2議席を狙う。
  民主党がもし2議席となれば、と危険意識を強めているのが共産党。知名度にハンデをかかえることと、消費税反対、戦争反対でどこまで裾野を広げられるか、といった点で注目されている。
  選挙の帰すうを決するのは投票率となるようだ。景気回復に明るい兆しが見えはじめてきたとはいえ、この間に、3年前にブームをおこした小泉総理に期待した構造改革が道路公団で足ぶみ、さらに年金問題では将来展望は先おくりで不満がつのり、北朝鮮訪問も物資援助と引き換えと見られて、いささか小泉人気もトーンダウン。1議席を担う自民党に、立正佼誠会の離反などとともに、相当な危機意識がつのってきている。
  かといって、年金、イラク戦争、構造改革どれをとっても民主党が明確な展望を示し得ているか、といえば、そこまで行ってないがために、有権者が今回の参院選にのり切れていない。果して投票率が東京で前回なみ50%にのるか否か。
  日本の国が問われる選挙ともいわれる。国際情勢が混とんとする中で平和だけ叫んでいる時代でなく、憲法そのものを真剣に見直すとき、という点で多くの国民が腹を固めつつある。従って今回の参院選挙は「国の責任」が問われるもので、次の時代を予知するものになりそうだ。

〈平成13年7月29日〉
  保坂 さんぞう(自由民主党) 12,691(1,407,437)
  すずき  かん(民 主 党) 4,811( 759,110)
  山口  なつお(公 明 党) 4,728( 881,314)
  緒方   靖夫(日本共産党) 4,238( 630,196)
次遠藤 のぶひこ(自 由 党) 2,947( 361,965)
  畑     恵(無 所 属) 1,967( 210,573)
(投票率=中央区56.46% 東京都50.08%)

〈平成10年7月12日〉
  小川   敏雄(自由民主党) 7,016(1,026,797)
  浜四津  敏子(公 明 党) 4,794( 971,185)
  井上   美代(日本共産党) 5,492( 896,890)
  中村   敦夫(無所属 新) 5,361( 719,203)
次小野   清子(自 民 党) 5,400( 623,483)
  塚原   宏司(自 民 党) 2,851( 451,016)
(投票率=中央区46.23% 東京都42.34%)

 〈6月2日の有権者数〉
平成13年
 京橋地域 
9,403
11,397
20,800
18,100
 日本橋地域
9,636
11,701
21,337
18,166
 月島地域
16,583
17,923
34,506
30,218
 中央区総計
35,622
41,021
76,643
66,484
 
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