築地の波除稲荷神社は、13日の日曜、宮神輿とお歯黒獅子の渡御祭を挙行する。
神社には大きな獅子が存在していたが一頭だけで「片われの獅子」と言われていた。そこで雌の獅子を製造してこれを「お歯黒獅子」とよんで、昨年の大祭では途中、女性だけでの区間も設けられ、地元の話題を集めた。大獅子を神輿のように担ぐことは全国でも珍しい。
巡行の日程は次の通り。
<宮神輿>宮出し9・05―宮元(越渡商店前)9・20―阪和興業前10・15―備前橋着12・20―まるや前13・05―築6砂場前13・20―宮元(青木前)14・40―宮入り15・25。
<お歯黒獅子>宮出し9・00―尾林着9・15―築6松尾前13・20―宮入り14・10
一方、大獅子を製作した緑で石川県鶴来町に、神様にお供えする米をつくる田「御神饌田」を田主の加納氏に依頼して昨年で5年になる。昨年の田植えが終ってから田主の加納氏と蔵元の小堀氏から、収穫した米で酒を作ってみては、との提案があり、これが実現。白山水系の仕込み水によって御神酒が仕込まれた。
こうして今年のお祭りに清酒が、さらに秋の新嘗祭に濁り酒が神前に供えられる。こうしたことは全国でも初めてのこと。
澄み酒に「波除」濁り酒には小堀社長の名前で「幸穂・さちほ」と命名、参詣した人にふるまわれる。問合せ電3541―8451。 |