臨時区議会の最終日は定刻2時に本会議が始まった。冒頭に石島議長から辞表が提出されたことが報告され、青木副議長が議長席にすわって議長選が実施された。開票の結果、自民党の押田満理子議員が当選し第48代目の議長に就任した。共産党は白票を投じた。
押田議長は就任あいさつで「中央区の明日がよくなるよう、議会活動が更に活発になるよう、皆さまのご協力で職責を果たしたい」と決意を語った。また辞職した石島前議長は「とどこおりなく大任を務めさせていただいた。江戸開府400年の節目にあたり人生にとりかけがえのない経験をさせていただいた」と、退任のあいさつをした。
休憩を入れて再会した本会議で青木副議長が辞表を提出したと報告があり、ただちに選挙が実施された。投票の結果は、坂戸三郎議員25票田辺七郎議員5票で、坂戸副議長が誕生した。坂戸議員は「全知全力を傾けてこの職責を成しとげていきたいと」決意を述べた。青木前議長は「大過なく取り組めたのも皆さんの協力の賜物です。ありがとう」と退任挨拶。
監査委員については新たに矢田区長から公明党の植原恭子議員が選任され、共産党の反対のみで同意が得られた。
世代交代への選択
改選2年目の人事は前年にレールが敷かれているので委員会人事などでもめることは少ない。注目は議長人事で、自民党の動向に関心が寄せられた。幹事長に4期生の今野議員が就任したことで若返りも期待された。
自民党には3つの選択肢があったという。第1は石島議長の続投、第2は3期生の起用、第3は議長経験者。執行部を中心に論議が行われた結果、経験者を採用することによって若手を育てていく道がとられた。押田議員については異議なく決まったという。こうした結果、運営委員長に2期の石田議員となったわけで、今後の自民党若手の動向が注目される。
三役の経歴は次の通り。
<押田満理子議長>昭和21年2月14日生れ。父親は議長就任中に急逝した小沢勲氏。昭和58年から連続6期。平成元年に副議長、同4年に議長に就任。自民党議員団の幹事長もつとめ、女性議員として活躍。新川1丁目の町会長。日本舞踊をこなした江戸まつりでは太鼓も打つ。日本女子大学文学部社会福祉学科。夫は教師。新川1―19―8。
<坂戸三郎副議長>昭和11年1月18日生れ。東京学芸大学を出て教師に、中央区でも教壇に立つ。野球連盟で活躍した。平成3年、小川勇氏の後任として出馬して4期目。妻は人形町の生れで小学校の教師。人形町3―4―2。
<植原恭子>昭和28年2月2日生まれ。創価大学卒業。平成11年に出馬して2期目。母親議員として活躍。夫は月2小PTAの会長。勝どき5―10―6―401。 |