明石町の第二中学校跡地で建設のすすめられていた公団住宅と福祉施設が完成した。
福祉施設は介護老人保健施設の「リハポート明石」と知的障害者の生活支援施設「レインボーハウス明石」で、いずれも中央区では初めて。
とくにレインボーハウス明石が区の施設としてお目見えするのは東京で初めて。知的障害をもつ親御さんが20年以上の歳月をかけて区や都に働きかけて実現した。知的障害の子が成人になると親もとを離れて北海道などの施設に移らざるを得ない酷な実情を訴え続け、矢田区長の英断で実現した。グループホームでの宿泊もできて、スープのさめない距離で身内と会うことができ、好評だ。
また「リハポート明石」は年老いて入院治療して退院しても自宅で満足な介護が出来ない人たちが、元気に回復するまでリハビリなどを受けることができる。介護保健制度で義務づけられている施設で中央区では初めて。
完成した新ビルは23階建てで、6階以上が公団住宅で、リハポート明石は2階から4階まで、レインボーハウス明石は5階に、1階には在宅介護支援センターと訪問看護ステーションも。また知的障害者が運営する喫茶店も開設する。
1階の「ふれあい広場」には日本画家・小川浩治氏の描いた中央区のなつかしい町なみ風景の絵が陶板におさめられ展示される。小川氏はすぐ目の前の湊町に実家がある。 |