銀座八丁目の昭和通り沿いにあった第一ホテルが解体され、新しいホテルの建設工事が進められている。事業主は三井不動産。来年秋には完成の予定。
敷地4,081.23平方メートルに特定街区の方式を活用して地上24階、地下2階のビルになる。用途は事務所、ホテル、店舗に駐車場で、ホテルは360室を擁する。建物の高さは170メートルと高く、銀座八丁目の新しいランドマークとなりそう。駐車場は160台を設ける。
昭和通りの角地にあたり、花椿通りと御門通りにはさまれた位置にあるところから、特定街区で生じた空間には樹木を植え、また屋上にも緑化スペースを設けるなど環境にも配慮している。ホテルの出入口は御門通り側で、車の出入口は花椿通り側、事務所の出入口は昭和通り側とにわかれている。
このホテルビルが新しい試みとして、1階に銀座案内所を設けるという。最近、銀座を訪れる中高年の人たちが多く地図を片手に銀ぶらを楽しんでいる。そういう人たちの案内役に一役買うという。いわば銀座コンシェルジェといえるもので注目される。
幻の銀座歴史資料館
銀座八丁目で建設の進められている新しいホテルに銀座案内所(インフォメーションスポット)が計画されていることに着目して地元のリクルートが「コンシェルジェ・カフェ&ミュージアムSHOPを擁する歴史資料館」を提案している。
世界のブランドが次々と参入してきている中で、明治以来築きあげてきた「銀座らしさ」「銀座の魅力」を正しく発信していく必要性と、銀座を活性化していくという二つの視点に立脚しての提案。
歴史資料館では銀座の歴史をつぶさに見ることが出来ると同時にビジネス全般にメリットをもたらすものとしていく。さらに外国語に対応した銀座マップ、ファッションや食、文化などテーマ別のマップも作成し、そして多様な人材で構成されたスタッフでコンシェルジェを構成し、カフェとSHOPを盛りあげる。 建物は5階の上に展望フロアを置き、八丁目にならい8角型のレンガづくりイメージ創造性に富んでいるものの容積いっぱいの工事が始まっている中では「幻の提案」に終る、という。 |