19日、中央区が全国で初めて、金融学習特別推進地区に指定され東京都金融広報委員会の湯本委員長から矢田区長に委嘱状が渡された。
これは日本銀行が東京都とともに、金融をめぐる環境が大きく変化していくなかで金融に関する正しい知識を国民に広めたいとの意向で始められるもの。委嘱を受けた矢田区長は参列したマスコミ陣を前にして「全国初の名誉で、責任の大きさを痛感している。様ざまな活動を通じ、区民の方々が金融や経済というものを身近に感じ、トラブルに巻きこまれることなく、暮らしに役立てていただければ、今般の取り組みが有意義なものになろう」と語った。
当面の活動として中央区との共同事業として、6月から(1)生活安全講座(2)企業金融講座(3)金融商品基礎講座、を日本橋、京橋、月島の各地区区民館で開催する。また、これまでも参画していた「消費生活展」に日銀と都で出展するほか、中央区の「暮らしに役立つ基礎講座」に講師を派遣することも予定している。今後、区内老舗企業や金融機関巡り、夏休みの子供向けの体験教室などについても企画していくという。
今回のスタートにあわせて日銀本店(本石町)に「知るぽると塾・日銀教室」を開設することになった。この教室では、一般の人たちとともに特に学校の先生、子どもたちやPTAに対して「お金と生活」を通じて「生きる力」を養うことの大切さを理解できる授業を展開する。
中央区をスタートにして、全国で同様な取組みに意欲をもつ市区町村にもこうした活動を広げていくという。 |