神田神社(千代田区外神田2-16-2―大鳥居信史宮司)の本社「大神輿」が5月9日の日曜日に初めて神田の氏子町会を渡御した。
都内有数の巨大な神田明神大神輿(4尺1寸)の渡御は、これまで天皇陛下御即位10年奉祝など特別な日にしか担がれることはなかった。また、江戸時代から2年に一度の神田祭、ことしは蔭祭で本来なら神輿は全く出さないことになっていた。
だが、祭好きの神田明神の氏子の熱烈な要望で、ことしから毎年、大神輿を担ぐことが恒例化される予定という。
当日は朝10時に大手町の将門塚を出発、氏子をあげて担ぐ巨大な神輿の圧巻に神田の町は終日賑わいをみせて盛りあがり、夕方5時に明神に宮入りし壮観だった。この日、境内では、神田囃子保存会奉納演奏、和太鼓フェスティバル、全国郷土物産展なども開かれ、多数の人出でごったがえした。
なお13日は第2回奉納薪能 明神能・幽玄の花(金剛流)が夕方6時から、14日は朝11時から表千家=家元奉仕の献茶式が催された。15日は午後2時から例大祭=里神楽奉納(若山社中)=が氏子多数列席のもと厳粛盛大に斎行され、直会で大鳥居宮司は、大神輿 渡御の大成功を報告、併せてさらなる神徳の高揚と氏子各町の安泰を祈願した。 |