昨年11月に立石都議が都議会で「勝どき橋を開ける」ことを提案し、石原知事が積極的な姿勢を明確にしたことから月島で「勝どき橋を再び開けよう」という運動がおきている。これの中心になっていたのが、月島をよくする会であったが、運動をより市民レベルですすめようという声がおきて、13日、月島コミュニティルームに有志20名が集まり、「水と緑と光に輝く中央区研究会」を発足させた。
今月20日、東京都に特定非営利活動法人(NPO)の手続きをするため、定款なども決定した。10月ごろには認可される予定。
設立趣意書では「地域の個性にこだわったまちづくりを進めることこそ、都心再生につながる」との観点から、次の5点をめざすとしている。
(1)<水>隅田川をはじめとする河川や運河等の水辺を利用した都市再生の推進
(2)<緑>地球温暖化防止と憩いの場の創出のために、浜離宮を中心とした公園、鎮守の森と並木等の整備による緑のネットワークの構築とビル緑化の推進
(3)<光>橋、観光資源等のライトアップ及び景観に配慮したイルミネーション等による都市景観の整備
(4)既存公共交通機関のバリアフリー化と新交通システムのLRT、モノレール等による都市交通ネットワーク整備
(5)勝どき橋開橋等の眠っている観光資源の活用と保全
このような演出に向けて市民レベルで提案するため研究会を開催してシンポジウムなどを通じて多くの智恵を集めたいとしている。
役員は次の各氏に決まった。
理事長 柴崎仁久▽副理事長 新川有一▽理事 鹿島新吾 今井今朝良 潘桂華▽監事 中川桂一 滝浪誠
柴崎理事長は「皆さんの協力をあおぎたい」今井理事は「任意団体では進まない。木に花を咲かせたい」潘理事は「将来は中央区をまきこむ壮大な夢を実現したい」とそれぞれ語った。
立石都議も列席して挨拶。「まちづくりの熱意でここまで着実に一歩を歩むことこそ自治そのもの」と、新しい会発足への期待を語った。また区企画部の中村副参事も「都心まちづくりのキーワードは水辺と緑」として市民レベルの提案に賛意を示した。 |