特定非営利活動法人(NPO)「寶玉会」(ほうぎょくかい)は、このほど日本橋本町に、本部道場を開設。日本の伝統文化のひとつである無外流居合兵道の普及をはじめ、人格の陶治と、斯の道の研鑚、子供達の情緒を育てるなど、武行の修行を展開していく。
「寶玉会」は、合気道や空手道各派で稽古をしている高段者の人達や、少林寺拳法・弓道・他流派で居合道などを稽古している人達も通ってきている。同会は、武道修行者としての絶対的基本として性別、日本人、外国人、白人、黒人、老若、年齢、さらに地位、宗教、思想など一切関係なく、とくに“無外流居合兵道”では本来の“居合道”をめざし、元禄6年(1693)から300年以上続く日本文化の“無外流”を後世に伝える意気込みで稽古に励んでいる―のも特徴のひとつ。
開設した本部道場は、日本橋本町1―3―2、あじさい通り角“大勝軒”の隣 本町ビル5階、日本橋のどまん中の目板きのところ。日本ばし「とよだ」の橋本 敬氏 子息で同会所属 5段の橋本 亨さん(本部道場地区担当)が天井も高く格好の道場誘致の道筋をつけた。道場での稽古は、朝6時から夜11時まで、年中無休で毎日行われる。道場のTEL FAXは3272―3720。
開設祝賀盛会
NPO「寶玉会」本部道場開設記念祝賀会が4月17日午後5時から日本橋三越本店7階 特別食堂 不二の間で盛大に開催された。
民辻漢流・寶玉会事務局長が司会をかねて開会のことば。無外流居合兵道第16代宗家「寶玉会」理事長の新名玉水氏が「皆様のご協力で、日本橋の中心に本部道場開設の運びとなりました」とお礼を述べ、さらに「人格の陶治と研鑚を積み、貴重な日本文化継承に力を注いでまいります」と主催代表挨拶。
矢田区長、神林区議、高橋正裕・本町1丁目町会長、佐久間一郎・同青年会長、吉田 ジ・室町1丁目町会長、吉野正二郎日本橋三丁目西町会長、橋本 敬日本橋料理飲食業組合常任相談役、永森昭紀・日本橋三越本店渉外部長ほか来賓の個別紹介に次いで、矢田区長は、イランの人質、国内での相次ぐ凶悪事件など物騒な世の中、寶玉会が先陣を張って世の中を明るく―と励まし、塩川寶祥・第十五代宗家が祝辞を寄せた。阿倍自民党幹事長ほか祝電披露に次いで、華やかに鏡開きと、塩川宗家が音頭をとって乾杯。アメリカ連盟長伝承部四段 黒田蓮如斎氏 寶玉会伝承部教士七段 長沼秀峰氏の試斬の技と解説があった。
道場地元の高橋本町1丁目町会長が祝辞をおくり、寶玉会居合道部教士七段 安藤法洵氏の閉会のことばで散会。 |