国土交通省の東京国道事務所はこのほど『銀座の柳』と題する折りたたみスタイルのカラー刷り年表を発刊した。「東京の街路樹シリーズ」と銘うたれている。
実はこの年表は今年の2月に「東京みちの情報館」に遺されている京橋と新橋の間に二世・三世・四世柳を植樹したときに展示された資料をもとに再現したもの。さらにこれが出来あがる元は、柳を亡き椎葉一二氏と共に復元させた勝又康雄氏が長年かけて、歴史をひもといて書きあげた年表。
銀座レンガ街に始まり、松と桜に代わり明治10年に柳が植えられたのをスタートに、銀座の柳を追いながら銀座の歴史をひもとく、というユニークな展開に、思わず時代を追う気分に誘われる。往年の銀座の風景や絵で写真で確認できるのも楽しい。また新聞で風物詩もうかがえる。銀座の歴史を総観できる貴重な資料。問合せTEL3214・7426(東京国道事務所) |