公募で選ばれた区民がそれぞれの立場で区政にもの申して、それを区は行政に反映させていく、いわば区民と区政を結ぶパイプ役を担う「区政モニター制度」は、昭和50年に始まり30年近い歴史を刻んだ。この制度に新しく夜間モニターが導入された。働いていて昼間の会議に出席できない区民のため、行政側との話し合い（モニター会議）を夜間に開くというもの。
新モニターは43人で、昨年度より12人も多く、このうち8人は夜間モニター。委嘱状が渡される第1回モニター会議も午後6時半から開催された＝写真。モニターは年6回ほどの会議に出席するほか、区内の施設を見学するなどし、文章で区政について意見したり提案したりなどもする。
今回のモニターには区民になって間もない住民も多く名をつらねている。その動機に区政に寄せる期待が刻まれていて興味がもたれる。いくつかを紹介しよう。
在住5年の32歳男性「文化を大切にしない中央区、という印象があり、人々の生きる原動力である文化をコミュニティの連携強化という面から中央区を考えたい」
引っ越して6年の37歳主婦「住んでいて街を何も知らずに生活してきた。家庭をもったのをきっかけに自分の家族が生活する街を知りたい」
転入して1年半、43歳の女性「なかなか緑化が進まず、後回しになりがちな分野でしょうが緑化に取り組んでほしくて応募した」
66才の女性「住民の新旧の融和はどのように図ったらよいのか淋しく感じている。これからは中央区を知る努力をしたいと応募」
43歳の女性「日本を代表する繁華街でありながら暮らしやすい街が気に入っている。普段の生活では知ることのできないことを勉強したい」
居住して1年、27歳の男性「中央区だからこそ出来る施策を望んでいる。住む街の一員として区政に積極的に参加したい」
新しいモニター
＜再任＞田中茂 岩谷満佐男（八丁堀）清水三陽子 井上英之 平野均（新川）小林典子（堀留町）小島東洋 田中はる（中洲）佃秀敏 菅原雅雄（佃）
＜新任＞中村梅吉（京橋）瀧口雅仁 坪井美重子 広瀬徳子（築地）平田昇華 曽根章乃（明石町）武藤恵美（新川）池田ジ子 大江潤子（大伝馬町）久保井重雄（堀留町）佐野広子（箱崎町）美藤正憲 上野智子（浜町）石田喜八 小林保（東日本橋）竹熊瑠美 藤井裕子 菊池政子（佃）風見成実 殿岡吉則（勝どき）折原直子 村田靖子 竹ヶ原善一 堀良一（晴海）
＜夜間モニター＞原 弘美（銀座）鈴木暄子（築地）大久保なおみ 森田徳仁 吉田修（新川）森田由美子（堀留町）五十嵐正恵（月島）前田亮一（豊海町） |
