年令幅が40代から70代までという女性の合唱団が3年前に誕生、昨年12月、初めてのお披露目を日本橋社会教育会館のホールで開催、会場を満席にする盛況だった。
この日本橋女性合唱団が発足したのは2000年9月。当時、浜町3丁目のマンションに住んでいた原田英子さんを中心に誕生した。
原田さんは専業主婦だったが夫のすすめもあって、絵手紙を人形町の末広神社に集まる老人会の人たちに教えているうちに人との交流が楽しくなってきたという。こうして社会教育サークルの人たちとの交流へと広がっていったとき、日本橋社会教育会館の館長が合唱団に入っていることを知り、指揮者の山口浩司さんとピアニストの清水美和さんと出会う。当初は28名の会員で始まった。山口さんの年の差にこだわらない選曲とやさしい指導で、合唱力がみるみるとついてきて、原田さんたちは「またすぐに唱いたくなっちゃう」というほどに成長。こうして昨年末のお披露目となった。多くの人たちの協力があり、ポスターも知りあいの印刷屋さんが引き受け、商店の人たちが貼ってくれた。「本当に出会いなんですね」と、人の交りの尊さに感動している。
山口さんがイタリアへ1月に出たため、今は25歳の横山さんの指揮に代わり、このほど6月に第2回の演奏会を開く見通しになった。専業主婦のときよりもはるかに若返って世話やきに動く原田さんは、今は東日本橋に住む。 |