「川が生きかえると、都市そのものが生きかえる、人の暮らしがゆたかに息づいてくる」との信念で渋谷区の渋谷川再生運動をすすめている市民団体が6日の土曜、パネルディスカッションを開いた。そのうち「川と賑わう」の分科会に銀座の柳の再生に尽力した金春通り会の名誉会長・勝又康雄氏が招かれ、銀座の水と柳について語った。また大阪道頓堀川で今年8月に水泳大会を企画している代表も招かれ、「入口は遊びでも継続していくことで文化になる」という大阪流を紹介し、川の浄化に最初はウェットスーツでも「一石を投じたい」との信念を語っていた。
またソウルで川の浄化をすすめている延世大学の教授は「最後まで信念をもって続けていくことが大切だ」と説いていた。
主催したNPO法人「渋谷川ルネッサンス」は春の小川の舞台になった渋谷川を太陽のもとに豊かに流れる川にしたいと主張している。
銀座で亡き椎葉氏ともども柳を再生させた勝又氏は、そのいきさつを語るとともに、銀座という街は海の砂洲から生まれた場所で、そのために水が豊かで柳も育ったと説明した。
そして「いつしか銀座にせせらぎを実現したい」との信念を披瀝し、これが防災にも役立つとも主張して参加者に感銘を与えていた。 |