新宿御苑と隣あわせに「東京みちの情報館」がある。この中の一角に京橋と新橋の親柱が移設されている。親柱は橋のシンボルとなるもので、昔はデザインを競い見ごたえのあるものが多かった。この親柱の間に銀座の2世3世4世の柳が植えられ、2月25日に植樹式が開催された。
銀座の柳は且つて歌に唱われて銀座のシンボルとされていたが、高度成長でビル建設が相次ぎ地下水位が低下するなど環境変化で枯れるものが多くなった。
共同講の設置と同時に柳は日野市の苗園に移るが、この残された柳のニュースを知った銀座8丁目の亡き椎葉一二さんと勝又康雄さんが現地におもむき、椎葉さんの別荘で枝をさし木して2世柳を見事に育てあげた。
この2世柳から3世も育って、今や全国に銀座の柳が植えられている。こうした実績をもとにして今回の植樹式が実現した。矢田区長と新宿区長も顔をみせて、とくに新宿の塩谷区長がこのことを喜こび、これを機に銀座との縁が結びますようにと挨拶した。銀座通連合会の遠藤理事長、金春通り会の千谷会長、銀座15番街の志賀会長や柳の普及に尽力している京橋ピープルの会の女性など多数が参加。故椎葉さんの長男も招待されて植樹に参加した。 |