東京中央ネットロゴ NPO(特定非営利活動)法人東京中央ネット 東京中央ネットは中央区のポータルサイトです。
東京中央ビジネスナビ参加企業について
検索する
サイトマップ お問い合わせ
HOME > 中央区広場 > ヤマちゃんのちゃんぷる交遊録
ヤマちゃんのちゃんぷる交遊録
「東雅会」(レザークラフト)
五拾参の巻 「東雅会」(レザークラフト)」
会 場:月島社会教育会館
例 会:第2・4水曜 AM10:00〜12:00
登録メンバー:6名
代 表:小関 孝子さん
講 師:阿部 俊子先生
バックナンバー
 代表の小関さんがこの会に入会されたのは昭和58年ですが、それ以前から相生橋の袂の旧青年館で会は始まっていました。
 お伺いした3月10日に、講師の阿部先生からレザークラフトの製作工程について詳しくお伺いました。
 デザイン画を型紙におこす→トレース紙に型紙を写す→製作したい作品(バッグ、眼鏡いれ、財布など)にあった革(豚、牛、山羊など)を選びトレース紙を載せて写す→模様を彫り染色する→染色した革に型紙を置いてスーベルカッターで大理石の上でカット→革すきは指定して専門家に依頼。(皮も豚皮、牛皮、山羊皮と種類が豊富なのでバッグにするのか眼鏡いれにするのか、財布にするのかと用途によって選択し、皮すきも何ミリまでにするのか指定します。)→裏地を選び縫製→針穴の数を前後で揃え、針先の丸い革細工専用針で縫製する。皮なめしは「植物タンニンなめし」と「クロムなめし」があり、革も生き物なので加工しないと腐るそうです。小槌やゴム盤、大理石と珍しい道具も拝見し、愛着のある作品が出来上がるまでの工程等をきめ細かに説明していただきました。


レザークラフトの道具レザークラフトの道具


 眼鏡ケースの製作に初心者で2ヶ月ほどかかります。大作になるほど時間がかかるとのことで、改めて作品を見せていただき、立派な出来栄えに感心することばかりです。
 バッグの中の裏地が何年か経ちくっついてしまうのは、合成皮革を使用している場合が多いという貴重なお話や、商品を購入する時に臭で本革を使用しているかどうか即座に判断できるようになったエピソードもお聞きしました。革は、年数が経つにつれ独特の光沢が出て艶が増し、裏地も滑らかな風合いが出てくるそうです。
 月島社会教育会館で毎年行われている作品発表会では、素晴らしい出来栄えのレザークラフト作品が展示されています。



ヤマちゃんの一言…
   実際に仕上がる工程を知らなかったので、楽しみにしながら伺いました。
 普段、ブランド品にばかり目がいきがちですが、世界にひとつしかない作品に籠められた時間ときめ細かさには目を奪われました。
 手作りする楽しみと出来上がった作品をいとおしむように使い続けているお話を聞くにつけ、職人にも負けないぐらいの愛着ある作品作りに励み続ける心意気を感じました。
 

2010年4月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
copyright2004 Tokyochuo.net All Rights Reserved.
東京中央ネットについて 東京中央ビジネスナビについて このサイトについて プライバシーポリシー