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この会は昭和59年4月1日に、相生橋のたもとにあった旧青年館で行われた中央区主催の講習会から始まり、今年で24年目に入ります。当時は毎年講習会があり、会員数も多かったそうです。また、老人大学でも講習会が行われていました。
第1土曜日がデッサン、第2土曜日は色付け、第3土曜日は講評、第4土曜日は自由に書く日と決められ、私が取材した日は丁度、講評の日でした。
講師の先生から「人の意表をつくようなものがあるとハッとしてひきつけられる・・・」「この実を中心に余韻が残るように・・・」と指導が入り、画面のなかの強弱の付け方、構成の方法、色づけの濃淡、落款の位置や大きさと細かいところにまで目が行き届かれ、こちらも深く教えていただきました。
デッサンの方法もいろいろあることをお聞きしました。画面構成を決めるのにいろんな角度から対象を描く方、デッサンと同じ形に作り上げる方、両方を取り入れる手法。うーん、またしても目から鱗。
また、決して生徒さんの絵に筆を入れないこともお聞きしました。
水墨画と言うこともあるのでしょうが、先生が手を加えられると違う作品になるという配慮だと思います。
お一人お一人の作品の良さを生かしながら、こうしたらもっと良くなるという的確なアドバイスをされていて参考になりました。
水墨画の良さは筆の水の含み具合と勢い、一度で書き上げる潔さ。油絵のように重ね付けが効かないのでやり直しが出来ないこと。
伺っていて人と人との繋がりの有りようにも通じるところがあるような気がしました。
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講評している風景
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