博物館の展示や商業施設の内装を行う乃村工藝社に勤務しています。 博物館は気軽に乗れるタイムマシンのようなもの。 身近に楽しんでもらえたらと思っています
日本橋といえば、越後屋に始まり山本海苔店、榮太樓總本鋪、山本山と数々の老舗が並び、江戸文化薫る街。そういった絢爛な雰囲気ばかりを想像しがちですが、日本の財政を司る「金座」としての堅~い面もあるのです。 さて金座とはなんぞや。実は、江戸時代に小判などの金貨を鋳造していた場所で、お隣「銀座」では銀貨を作っていました。幕府・勘定奉行に管理されていた金座は、江戸時代の終わりと共に造幣局にその役割を移し、その跡地に日本銀行が開業しました。 日本銀行はまさに、日本の金融を司り、お札を発行する権威ある場所。 威厳ある外観の日本銀行旧館は明治建築の傑作といわれたネオバロック様式で現在も使われており、中を見学することができます(要予約)。 設計者は東京駅や旧国技館と同じ辰野金吾。旧館1階の窓口の残る空間は今でも創業時の石畳が残り、荘厳な雰囲気を醸し出しています。 何といっても目玉は地下金庫。明治29年に設置され、平成16年まで使用されていた(つまり100年以上!!)金庫室の扉の重さは合計25t。重厚なその扉の向こうに金塊が見えたときには、気分はもうルパンかトム・クルーズ。残念ながら金塊は偽物でした。 現在使用中の金庫は、建物内のどこにあるのか秘密とのこと。どこかに隠されている、というのもワクワクしますね。 また、日本のお金の歴史がわかる貨幣博物館も隣接され、無料で見学ができますので気軽に行ってみましょう。中には千両箱や、「びた一文」の語源であるビタ(鐚)銭、「1億円を持ってみよう」のコーナー等があります。1億円の約10kgの重みをずっしりと味わってみては。 ・日本銀行 http://www.boj.or.jp/
実はお金の聖地とも言うべき日本橋。何気なく通る道にも、様々な歴史があるものです。博物館には、そんな思わぬ体験がたくさん詰まっています。 周辺には、凧の博物館(たいめいけん5F)や小津和紙博物舗などもあり、時には知らない歴史を紐解いてみるのも楽しいものです。