東京中央ネットロゴ NPO(特定非営利活動)法人東京中央ネット 東京中央ネットは中央区のポータルサイトです。
東京中央ビジネスナビ参加企業について
検索する
サイトマップ お問い合わせ
HOME > 中央区広場 > 中央区のお医者さん


>> バックナンバーへ


健康情報10月号

痛風は激痛ではじまります


 10月になり朝の冷え込みが身にしみる季節になってきました。この季節、会社の健康診断の結果で尿酸値が高いと指摘された人もいるはずでは。この尿酸値が正常の範囲を超えて多い状態を高尿酸血症といいます。高尿酸血症そのものでは、何の症状もありませんが、放置しておくと尿酸が関節や腎臓などで結晶のかたまりとなって痛風や腎障害を引き起こすのです。
林 剛一(はやしごういち)
 銀座胃腸クリニック院長。順天堂大学医学部卒業。ニューヨーク留学中に内視鏡の世界第一人者である新谷弘実先生から新谷式大腸内視鏡挿入法を伝授される。以来年間、約2千件以上の大腸内視鏡をこなし、早期の胃癌および大腸癌の治療を数多く執刀。
でも、休日はねこといっしょにお昼寝するのが趣味という動物好き。


Q. 痛風ってどんな病気?
 

A. 痛風の発作は、関節が赤く腫れ上がり激しい痛みを伴うのが特徴です。字のごとく「風邪があたっても痛い」のが痛風です。ある日突然に起こり、長くても1〜2週間で痛みは消えてしまいます。しかし、これで治ったのではなく、痛みが無くても進行中ということもあるので要注意です。

Q. どんなひとが痛風になるの?
  A. 日本では1960年代から痛風が多くみられるようになりました。当時はぜいたく病とも言われ、美食家、大酒飲みに多いとされましたが、現在では食生活の変化に伴い一般的な病気として知られるようになりました。痛風は圧倒的に男性多く、また40歳以上、肥満、お酒好き、肉食好きなどに多いようです。
Q. 食事で注意することは?
  A. 尿酸とは身体の新陳代謝などでできる老廃物ですが、尿酸のもとはプリン体という物質で、細胞や食品に含まれています。このプリン体を多く含む食品をできるだけ避けることが必要です。プリン体を多く含む食品を例にあげると、煮干し、かつお節、干ししいたけなどの干物、鶏・豚・牛のレバー、かつお、車えび、さんま、まぐろ、大豆に多いとされています。意外と魚に多いことに驚きますね。あくまでも食事のバランスが大切ですので、極端な食事制限は必要ありません。
Q. お酒は飲んでもいいですか?
  A. プリン体が圧倒的に多いのがビールですが、アルコールはどんな種類でも飲みすぎると尿酸値が上がります。中でも比較的少ないのが焼酎のようです。また、休肝日をもうけることによって毎日飲むのと比較し、尿酸値は減少するといわれています。
Q. 運動はしたほうがいいですか?
  A. 適度な運動は肥満の解消にいいのですが、逆に激しい運動は尿酸値を上げてしまいます。また、運動の後には十分水分をとるように心がけましょう。



 「中央区のお医者さん」では、取り上げて欲しいテーマ、健康にまつわる疑問・質問を随時、募集しています。みなさんからのご意見をホームページ作りの参考にさせていただきます。たくさんのご意見お待ちしております。ただし、個人的な症状のご相談はご遠慮下さい。

e-mail : info@tokyochuo.net

 

2003年10月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
copyright2004 Tokyochuo.net All Rights Reserved.
東京中央ネットについて 東京中央ビジネスナビについて このサイトについて プライバシーポリシー