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健康情報7月号
夏対策

 かき氷やスイカが美味しい季節になりました。これから暑さも本格的になり、海やプールへ行く機会も増えるでしょう。また、ゴルフ、テニスへ行けばいやでも日にあたってしまう。そこで気になるのが日焼け。以前はどれだけ黒く日焼けしているかがもてはやされていましたが、今では大間違い。日焼けのし過ぎは火傷といっしょです。みなさん紫外線対策はしていますか?また、この季節に多いのが夏風邪と呼ばれるもの。オフィスで流行ってはいませんか?あなたの体調管理は万全ですか?
林 剛一(はやしごういち)
 銀座胃腸クリニック院長。順天堂大学医学部卒業。ニューヨーク留学中に内視鏡の世界第一人者である新谷弘実先生から新谷式大腸内視鏡挿入法を伝授される。以来年間、約2千件以上の大腸内視鏡をこなし、早期の胃癌および大腸癌の治療を数多く執刀。
でも、休日はねこといっしょにお昼寝するのが趣味という動物好き。


Q.日焼けとは?
  A. 人間の皮膚は紫外線に当たると、細胞が傷害されるために炎症が起き赤くなります。さらに炎症が進むと水疱ができてしまいます。こうして傷ついた皮膚の細胞は水分を保持できなくなり、少しずつ乾燥しやがてかさかさになり皮がめくれてしまうのです。
Q. 注意点は?
  A. 海、プールなどでは、必ず日焼け止めクリーム、オイルを塗ること。なるべく日陰にいること。お昼前後の日差しの強い時間帯は避けること。そして、日焼け後のケアとして大切なのは、火傷と同じことなのでまず濡れタオルや、水のシャワーで皮膚を冷やすこと。これが何よりも重要です。その後に、化粧水などで水分を補給し、その水分をキープするために乳液で皮膚を覆います。これを怠ると皮膚が乾燥し皮がむけてきたならしくなってしまうのです。もし、水泡ができてしまったら皮膚科を受診し適切な処置をうけてください。
Q. 日光浴はしてもいいですか?
  A. 一昔前まで日光浴イコール健康と考えられていたもの。確かに、骨を丈夫にするために紫外線は体内のビタミンDの合成に必要とされてきました。しかし、このためにわざわざ日光浴までする必要は無いらしく、1日に数分間、日にあたるだけでビタミンDの合成は充分にできるとわかってきたのです。日光浴よりも、カルシウム、リンをバランスよく摂取し、適度な運動をすることのほうが大切なのです。
Q. 夏風邪とは?
  A. 冬のインフルエンザとは違い、夏風邪は、熱、喉の痛み、鼻水、下痢などさまざまな症状があります。原因の多くはウイルスによるものです。コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなどがそうです。これらのウイルスによって引き起こされるものとして、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱があります。時に髄膜炎を合併することがあるので、けいれん、頭痛、嘔吐の症状が出現したときは要注意です。
Q. 対策は?
  A. 暑い夏は、汗から失うミネラル、ビタミン不足、脱水、食欲不振にともなう栄養失調、冷房による気温差、暑さからくる睡眠不足などにより免疫力が低下するためウイルスの感染をうけてしまいます。また、オフィスのエアコンが冷えすぎるのも原因のひとつでしょう。対策として、できるだけ外気との温度差を5℃以内にし、エアコンの設定は28℃くらいにするのが望ましいでしょう。またオフィスでは、体温調節ができるように上着やひざ掛けを常備しておくとよいでしょう。食欲がないときは、ビタミンやミネラルも不足がちに。サプリメントとして、ビタミンB群、ビタミンCなどの補給をしましょう。

 


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2003年7月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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