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Q.食物繊維って何ですか? |
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A. 1930年代のイギリスのバーキット博士の研究で、食物繊維の重要性が判明しました。どのような研究かというと、アフリカの原住民は大腸がん、心臓病、糖尿病などの病気が少ないことに着目し、かれらが大量に食物繊維をとっていることを見つけ出したのです。食物繊維とは、人間の消化酵素では分解されない物質のことをいい、消化器の中で、消化されたり吸収されたりしない性質があります。 |
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Q. どんな効果がありますか? |
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A. 食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあります。水溶性のものは水に溶けて膨張し、粘性を増します。これによって、食物が胃に停滞する時間を長くし、栄養分の吸収をおだやかにするので、急な血糖値の上昇を抑えることができます。また、不溶性のものは水分を吸収し、便のかさを増すことにより便通をよくします。これにより、有毒物質や、発ガン物質などの体内への吸収を妨げ、体外へ出すことができます。また、コレステロール、脂肪、胆汁酸、糖類などの吸収を妨げる効果もあり、ひいては高脂血症、糖尿病、高血圧、胆石症などの発症予防にもなるのです。 |
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Q. 何を食べるとよいのでしょう? |
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A. 穀類としては、精白してない全粒紛で作られたパンやパスタ、日本そば、とうもろこし。芋類ではさつまいも、さといも、じゃがいも、こんにゃく。果物では柿、バナナ、いちご、いちじく、りんご、みかん。野菜では小松菜、ほうれん草、にんじん、ごぼう、れんこん、ブロッコリー。豆類では大豆、あずき、納豆、えだ豆。海草類ではわかめ、ひじき、こんぶ、のり、かんてん、ところてんなどがあります。大切なのはこれらをバランス良くとることが大切です。
なかでも、海藻類の食物含有量は非常に高く、寒天80%、きくらげ75%、ひじき55%、ワカメ・青のり40%、のり・こんぶ30%とされています。 |
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Q. サプリメントはどうですか? |
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A. 現在、いろいろな食物繊維のサプリメントが販売されていますが、すべてこれらに頼るのではなく、基本的な食生活、食習慣を改善するのが一番重要であると思います。 |