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健康情報6月号
食物繊維をとっていますか?

 うっとおしい季節になりました。梅雨の季節、家や部屋で過ごす時間が多くなりがちです。
このため、運動不足や不快な気分から胃腸の働きも鈍くなります。この季節、食欲が無い、お腹が張る、便秘気味、といった症状が多くなります。ストレスを解消するのに、ビデオやDVDなどの映画鑑賞もいいです。そして、食事にもちょっと気を配ってみましょう。食物繊維は足りていますか?
林 剛一(はやしごういち)
 銀座胃腸クリニック院長。順天堂大学医学部卒業。ニューヨーク留学中に内視鏡の世界第一人者である新谷弘実先生から新谷式大腸内視鏡挿入法を伝授される。以来年間、約2千件以上の大腸内視鏡をこなし、早期の胃癌および大腸癌の治療を数多く執刀。
でも、休日はねこといっしょにお昼寝するのが趣味という動物好き。


Q.食物繊維って何ですか?
  A. 1930年代のイギリスのバーキット博士の研究で、食物繊維の重要性が判明しました。どのような研究かというと、アフリカの原住民は大腸がん、心臓病、糖尿病などの病気が少ないことに着目し、かれらが大量に食物繊維をとっていることを見つけ出したのです。食物繊維とは、人間の消化酵素では分解されない物質のことをいい、消化器の中で、消化されたり吸収されたりしない性質があります。
Q. どんな効果がありますか?
  A. 食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあります。水溶性のものは水に溶けて膨張し、粘性を増します。これによって、食物が胃に停滞する時間を長くし、栄養分の吸収をおだやかにするので、急な血糖値の上昇を抑えることができます。また、不溶性のものは水分を吸収し、便のかさを増すことにより便通をよくします。これにより、有毒物質や、発ン物質などの体内への吸収を妨げ、体外へ出すことができます。また、コレステロール、脂肪、胆汁酸、糖類などの吸収を妨げる効果もあり、ひいては高脂血症、糖尿病、高血圧、胆石症などの発症予防にもなるのです。
Q. 何を食べるとよいのでしょう?
  A. 穀類としては、精白してない全粒紛で作られたパンやパスタ、日本そば、とうもろこし。芋類ではさつまいも、さといも、じゃがいも、こんにゃく。果物では柿、バナナ、いちご、いちじく、りんご、みかん。野菜では小松菜、ほうれん草、にんじん、ごぼう、れんこん、ブロッコリー。豆類では大豆、あずき、納豆、えだ豆。海草類ではわかめ、ひじき、こんぶ、のり、かんてん、ところてんなどがあります。大切なのはこれらをバランス良くとることが大切です。
なかでも、海藻類の食物含有量は非常に高く、寒天80%、きくらげ75%、ひじき55%、ワカメ・
青のり40%、のり・こんぶ30%とされています。
Q. サプリメントはどうですか?
  A. 現在、いろいろな食物繊維のサプリメントが販売されていますが、すべてこれらに頼るのではなく、基本的な食生活、食習慣を改善するのが一番重要であると思います。

 


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2003年6月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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