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Q.何を基準に太り過ぎというのですか? |
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今までは標準体重として(身長−100)×0.9 によって計算されていましたが、近年BMI法が主流となりつつあります。
BMI法とはボディ・マス・インデックスのことで、体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)
で計算された体格指数なのです。普通は20〜24とされていて、20未満はやせ過ぎ、24以上は太り過ぎになります。 |
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Q.太ってはいないのに体脂肪が多いのはなぜ? |
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近年、若い人で体脂肪の多いかたが増えています。見た目には太っていなくても、実は内臓や血液の中に脂肪が増えているのです。これは、摂取したカロリーが消費できないと、余ったカロリーが脂肪となって、血液中や内臓に溜まってしまうのです。いわゆる高脂血症のひとつで、血液中の中性脂肪が高くなっている状態です。この状態が続くと内蔵、特に肝臓に脂肪が溜まってしまうのです。これを脂肪肝といい、いわゆるフォアグラ状態になっているのです。放置しておくと肝臓を悪くしてしまいます。体脂肪の多い方は血液検査と超音波検査で調べておきましょう。 |
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Q.どうして夜食はいけないのですか? |
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夜は身体を動かさないので、カロリーを消費することができません。そこで食事を取ると血中のブドウ糖が上昇し、脂肪となって身体に蓄積されて、肥満の原因となるのです。
また、寝る前に食事をすると、消化しようとして分泌された胃酸が朝まで胃の中に残ってしまいます。それにより、起きた時に食欲が無い、むかむかする、胃がもたれるなどの症状がでやすくなります。寝る前4時間は何も食べないのがいいでしょう。また、肉や油を使った料理は胃の中の停滞時間が長くなるので、できるだけ控えましょう。 |
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Q.朝食はぬいてもいいですか? |
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ある調査では、1日の食事回数と肥満の頻度の関係で、回数が少ないほど肥満が多かったと結果が報告されています。なぜなら、回数を減らした分だけまとめ食いをしてしまうからです。これは夕食に多い傾向があり、夜食と同様に過剰なカロリーが脂肪となって、身体に蓄積されるのです。できるだけ、1日3回食事をとるように心がけましょう。 |
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Q.やせる薬ってありますか? |
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日本で認可されているのはマジンドール(サノレックス)という食欲抑制剤です。この薬は直接脳に働きかけて摂取を抑えるものです。保険適応として、高度肥満(BMI35以上)の症例に限られています。所詮薬ですから、リバウンドもあるので実際問題薬だけでやせるのは無理があります。まずは、食事療法と運動をすることによって徐所に体重を減らしていくことです。薬や絶食などの無理なダイエットは身体を壊してしまうのでやめましょう。 |