A. 抜け毛、薄毛という問題は、加齢にともなう宿命的な変化のひとつです。髪の悩みといえば、ひと昔前までは一部の中高年の悩みと思われていたり、すぐに「カツラ」を想起させるものでした。しかし最近では、20代の若者でも毛髪で悩む人は増えているようで、私たちが診察する際に相談される方も、30~40代の方が中心です。今や、毛髪関連の商品がCMや広告でも目立つようになりました。育毛、発毛にそれだけ需要があるということですから、秘かに悩んでいる人達が多いという事ですね。
髪にも寿命があって、「ボリュームが減った」「髪の毛にコシがなくなった」などの悩みは、男女問わず起こる老化現象です。髪の毛は成長期・移行期・休止期へと移行し世代交代していく毛周期というものがあり、1日に100本程度の抜け毛は普通のことです。
では、抜け毛が増えてしまう原因は?というと、いくつかが挙げられます。
〇紫外線による頭皮の老化
〇ストレスによって交感神経が興奮して血管が収縮し、毛根での血の流れが悪くなる
→血の流れが悪くなると髪に必要な栄養や酸素が行き渡らなくなる
〇ホルモン分泌の変化
→エストロゲンなどの女性ホルモンは髪の成長を助けるので、40代を過ぎて女性ホルモンが減少すると薄毛の原因に。また、男性は加齢により悪玉のテストステロン(男性ホルモン)である、ジヒドロテストステロンが増えやすくなり、これがAGA(男性型脱毛)の原因になります。
となると、具体的な対策としては
紫外線対策(夏場の帽子)、毛根の血流を悪くさせない(禁煙し、ニコチンによる血管収縮を防ぐ)、ストレスを避けることなどです。
もっとも効果を出すには、なるべく「毛母細胞」に酸素と栄養を補給して衰えている細胞の新陳代謝を促すこと、なのですが、なかなか難しいと言えます。日頃から、地道にケアをしていくことが大切ですね。
◇最近はAGAやストレスによる円形脱毛などについての治療法も増え、選択肢が広がっています。
ホームドクターとして内科医の立場から現場では、いくつかの提案やアドバイスをしております。ひとくちに脱毛と言いましても原因は様々ですので、詳細な問診が肝要です。
当院では個別にアンケートをとる形で状態を把握してから、一緒に考えていくスタンスをとっています。
※メールでの御相談も受け付けています
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