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中央区のお医者さん

2005.7月号
 

パーキンソン病

 パーキンソン病を患う方は、現在国内に約13万人から15万人いるといわれています。近年の高齢化社会では決して、稀な病気では無くなってきました。
特徴として振戦(手のふるえ)・固縮(筋肉の緊張が高まって固くなること)・無動(動作が全体に緩慢になり、無表情、自然な体の動きの減少)・姿勢反射障害(ちょっと前や後ろに傾いたり押されたりすると転倒)などの症状が見られます。

 

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Q. 手にふるえがあったら、パーキンソン病なのでしょうか?

  A. 手のふるえの原因として、パーキンソン病以外に本態性振戦、甲状腺機能亢進症、頚椎症性のふるえ、脳血管障害などがあります。
診察にて他の症状の有無の評価、血液検査にて甲状腺の働きのチェックなどで、パーキンソン病かどうか診断がつけられます。
2 Q. パーキンソン病の原因はなんですか?
  A. 脳の中にある、中脳にある黒質といわれる部分の神経細胞がダメージをうけることにより、ドーパミンという化学物質が減少することにより病気が発症します。
しかしながら、なぜそのようなことがおきるのか・・・については、究明されていません。
酸化ストレス説、遺伝的素因説、神経毒説、ミトコンドリア障害説他、などがあげられていますが、単独ではなくいくつかの原因が重なったときに発症するのかもしれません。
イラスト
3 Q. パーキンソン病になったら治らないのでしょうか?
  A. 現在のところ、残念ながらパーキンソン病を根本的に治す方法は確立されていません。しかしながら、欠乏しているドーパミンを補う他、いくつかの抗パーキンソン病薬を内服することにより、長期的に良い状態を保つことが可能であり、寿命もパーキンソン病で無い方と比して短いということはありません。
4 Q. パーキンソン病は遺伝するのでしょうか?
  A. 遺伝性パーキンソン病は全体の5%程度といわれ、発症年齢が比較的若いことや、日内変動があるなどいくつかの特徴がみられる事が多いです。
5 Q. パーキンソン病はずっと薬を飲み続けなければいけないとのことですが、治療費が、かなりの額になるのでしょうか?
  A. パーキンソン病は特定疾患(難病)に認定されています。特定の診断書を医師に書いてもらえば、医療費助成制度などが適用になります。遠慮なく、主治医や神経内科の専門医のいる病院のスタッフに相談してみてください。 イラスト

 
松林先生
松林里絵
(まつばやしさとえ)
順天堂大学医学部卒業
順天堂病院、順天堂浦安病院、都立神経病院などで内科・神経内科治療に従事。
博士号のテーマはパーキンソン病。
平成17年1月より東京都中央区銀座にて銀座内科・神経内科クリニックを開院。

銀座内科・神経内科クリニックホームページ


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2005年7月掲載記事  
※内容は、掲載当時のものとなります  
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