かつては日本における帳簿発祥の地として栄え、多くの帳簿屋が存在した銀座ですが、現在では店舗もごく僅かになりました。欧米ブランド店が軒を連ねている現在、舶来モノが日本でいち早く手に入るという意味では、マーブルペーパー伝承の歴史と共通のものがあると言えるのかも知れません。
この世界は非常に奥が深く、技術も芸術性も極めようとすれば限界がありません。帳簿から始まったマーブルペーパーですが、これからは、伝統工芸展へ参加する形で一般の方々と交流を図りたいと思います。そして自らの制作活動としては、本場ヨーロッパでも腕のいい職人が減っているこの分野で、生涯かけてこれからも自分なりの世界を極め、いい作品を作りたいですね。
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