料理も経営も、大切なのは前向きなことです。今でも、ほかの料理屋さんにいって勉強させてもらっています。気に入った料理があれば、自分の工夫をして自分の料理にします。修業はずっと続きますね。おそらく一生続くのではないでしょうか。美味しいものを食べて、美味しいお酒を飲んで、納得できるお勘定でお帰りいただく。お客さんに満足していただくように努力していく。この方針だけは変わりません。お客さんの要望も聞き入れながら、時代に即した店にしていくのが日本料理屋の発展だと思います。地道な努力しかありません。これまで自分では思い付かなかった和食とワインの組み合わせも、お客さんのお薦めで始め、今では非常に評判がいいのです。自分では気づかなかった視点からの試みが成功した一例です。。