趣味 ヨットおよび海のスポーツ。 ※不易流行 松尾芭蕉のことば。受け継いで行くべき伝統と、新しいものへの挑戦、この相反する二つのことを調和させ、新しいものの創造につなげていくことが、世の中には必要なことである。
2代目の清水喜助は、非常に優秀な技術者であり、時代の先取りをする感覚のあった人だったようです。幕末から明治維新の混乱期に、「築地ホテル館」、「第一国立銀行」、「為替バンク三井組」といった建物を完成させました。中でも日本で初めての外国人専用宿泊施設「築地ホテル館」は、アメリカ人の設計のもとに、和風の意匠を随所に凝らした画期的な建築物で、これを僅か1年1ヶ月の短期間で造り上げました。しかし、銀座の大火の延焼でわずか3年余で焼失してしまいました。「幻のホテル館」と言われており、残っている図面や錦絵でみると、たいへん興味深い建物です。
新しい技術をいち早く取り入れ、実現していこうとする進取の気性は、日本で初の本格的鉄骨構造建築(明治40年丸善本店)等を手がけるなど、わが国の建設業界をリードしてきた清水建設の現場の仕事の中に、今も脈々と息づいているのだと思いますね。