当キャンパスには、金融発祥の地・日本橋という地の利を活かし、大学院レベルでファイナンスに関する総合的な知識を高めることが出来る「早稲田大学ファイナンス研究科(NFS)」があります。それに加え教育をサポートする「早稲田大学ファイナンス研究センター」では、「早稲田大学ビジネス情報アカデミー(NBA)」と「ファイナンス総合研究所(NIF)」が併設されています。社会人を対象にビジネス教育を行うNBAでは、より実践的なテーマをショートプログラムで学ぶことが出来ます。また、ファイナンスに関する総合的な研究を行うNIFでは、社会に還元・貢献できる研究や教育に役立つ研究を理念とし、早稲田大学内外の研究機関との共同研究や客員研究員の受け入れなども行っています。その他に、文化事業にも取り組んでいます。また、「ファイナンス稲門会」を設立して、早稲田大学卒業生のビジネス地区での交流拠点としても、ひとつの役割を担いたいと考えています。
当大学院には春学期と秋学期があります。両方で約150人が入学し、平均年齢は約33歳です。また、NBAにおける単発のプログラムがフル稼働すれば、5千人程の学生数になる予定です。職種では、6割近くの方が金融関係の企業や業務に携わっています。とはいえ、我々が目標としているのは、一般法人企業におけるCFO(最高財務責任者)を育てることです。現在は合併問題等、財務の責任者が経営的な判断を下さなくてはいけない時代です。ですから、高度なファイナンスの知識を持ち、一般企業において、CFOからCEO(最高経営責任者)として活躍できる人材を育てたいと思っています。また、大学院修了後も単科で、特定の研究テーマを学ぶことが気軽にできます。当キャンパスは、学校を卒業した方々が、継続的に学習する為にあるのです。
ファイナンスの世界は、優秀であれば報酬も良く、出産後の職場復帰や自宅勤務も可能であるなど、女性にとって好ましい条件が揃っています。それにも関わらず、この分野で活躍する女性がまだまだ少ないのが実情です。そこで、これから社会に出る女性を対象に、ファイナンス界で活躍されている女性を講師に招き「レディース・ジョブ・セミナー」を開催し、好評を博しています。また、すでに働いている女性向けにも「レディース・キャリアアップ・セミナー」等を開き、マーケットへの参画を促進しています。今後は、受講に関しては無論のこと、当校を卒業した方に対してキャリアアップのためのコンサルティングやカウンセリング等も充実させていきたいと思っています。