先代で創業社主山野愛子が美容室を初めたのが大正14(1925)年で、昭和13(1938)年には銀座店を開業致しました。当時、お洒落でモダンな流行の先端を行く街「銀座」への進出に強い希望を抱いていたようです。その後、美容室経営を根幹に、美容師養成学校、化粧品製造販売等、山野グループとして多角的な事業展開をしてまいりました。弊社は、昭和58(1983)年に美容室部門の一部を分社化、銀座店や新宿店等、路面店7店舗を引き継ぎ、山野博敏を社長に、潟rューティトップヤマノとして設立され、美容室の上に本社を構えてスタートしました。最初の「山野愛子美容室」銀座店は、戦後に当地 (銀座3丁目)へ移り、昭和41年に現在のビルに建て替えられました。弊社は、山野愛子の提唱した「美道の五大原則」を基本に、トータルビューティの美容室から、リラクゼーション機能を併せ持った「DAY SPA & BEAUTY」サロンに発展し、国内外57店舗を統括するに至っています。さらに創立20周年(平成15年)を機に、健康美を重視した「Beauty Wellness」を新たなコンセプトとして事業展開しております。
私は京都の生まれで、昭和39(1964)年に準ミスインターナショナルに選ばれました。その後、結婚して東京に来ましたが、3人の息子が小学校に入る頃までは、新宿区大久保の自宅で故山野愛子(義母)の助手的な仕事をし、ほんの時折、銀座を訪れる程度でした。頻繁に通うようになったのは、会社設立後の昭和58(1983)年以降になります。20年前の印象は、落ち着いた大人の街でありながら、少々地味な感じを受けましたね。その後、バブル期に入り、なんとなくざわついた雰囲気もありましたが、最近はまた落ち着きを取り戻したように思います。ここ数年は、表通りにブランドショップが次々と出店し、お洒落な若い人たちが増え、当サロンのお客様も20代、30代の方たちが多くいらっしゃるようになりました。華やかな中にしっとりとした落ち着きと、洗練された雰囲気があり、とても素敵な街になっているのではないでしょうか。