就任して半年余り経ちましたが、助役という仕事、責任の重さを痛感しているところです。私は、全ての仕事に精通できているわけはありませんので、まず、区民の方々、職員の方たちの「一人ひとりの幸せ」を考える発想を大切にし、それを積み上げることによって、結果として「トータルな幸せ」を目指して行きたいと思っています。区長のお仕事を助ける立場ですので、区長の施策に対する考えに、私なりの女性の視点を加え、皆さんに喜んでいただける区政の実現に取り組んで行きたいと思っています。
例えば、保育園や学校など教育の現場には、教師や親、そして子供たちがいます。より良い教育の場を考えた時、「安心して子供を任せられる」といった大人の立場からだけでなく、その環境におかれる一人ひとりの子供の視点にたってみることも忘れてはならないことです。行政に限らず、人間はともすると声高な意見に傾きがちです。何も言わない、言えない方の想いや心を大切に汲み取り、広く伝えて行きたいと思います 。
中央区立の女性センター「ブーケ21」(湊1-1-1)が開設されたのが平成5(1993)年で、昨年10周年を迎えました。女性の学習・交流の場として、また情報の発信・啓発を目的にこれまで様々な活動を展開してきました。さらに、平成11年の男女共同参画社会基本法の施行を受け、中央区でも平成13年から10年計画で、「中央区男女共同参画行動計画」がスタートしています。ブーケ21は、今後民間の方々の力を借りつつ、男女参画社会の総合的な拠点にして行きたいと思っています。弱い人の立場に立った行政、切捨てのない発想が、皆で力を合わせ、温かい、人にやさしい社会を実現する重要な要素ではないかと思います。