東洲斎写楽 二世沢村淀五郎の川つら法眼と坂東善次の鬼佐渡坊
東洲斎写楽は「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」という演目で、源義経をかくまう二世沢村淀五郎(さわむらよどごろう)の川連法眼(かわつらほうがん)を右に、それを追う悪坊主の鬼佐渡坊(おにさどぼう)を演じる坂東善次(ばんどうぜんじ)を左に描きました。本図は、それぞれの対照的な役柄の特性を強く前面に写し出し、大きな身振りと豊かな表情からは、臨場感あふれる舞台の様子が伝わってきます。