歌川広重 水道橋駿河台(名所江戸百景)
歌川広重の本図は、遙か彼方の富士山を背景に巨大な鯉のぼりが五月晴れの空を泳ぐ、「端午(たんご)の節句」の様子を描写した大らかで勇壮な作品です。「水道橋」の名は、神田川にあった水道の懸樋(かけひ)の上流に架けられたことに由来します。