葛飾北斎 鷽に垂桜

葛飾北斎は壮大なスケールの風景画を制作する一方で、本図のような愛らしい花鳥画も描きました。枝垂桜とその花をついばみにきた鷽(うそ)が描かれ、背景とのコントラストが映えた作品です。鷽は江戸時代の人々には馴染み深い鳥であったため、絵画の題材にもよく登場しました。