鳥居清長 盆栽売り(風俗東之錦)
鳥居派の四代目・鳥居清長は、八頭身の健康的な女性「清長風美人」を描き、画面に複数の人物を配置する表現を確立して、当時の浮世絵界を風靡しました。本揃物は四季折々の江戸の名所や風俗の中に、女性たちを描写した全二十図の美人画です。本図では春を寿(ことほ)ぐ明るい空気が画面全体に満ち、季節感にあふれています。