喜多川歌麿 ビードロを吹く娘(婦女人相十品)

喜多川歌麿の「婦女人相十品」シリーズの本図は、美人画の代表作として「ポッピンを吹く娘」の題名でも知られます。「ビードロ」という言葉は、広く「ガラス」を意味するポルトガル語です。歌麿は少女が手にする異国のガラス細工と江戸で流行していた市松模様の着物を描いて、当時の世相を反映した愛らしい作品に仕上げました。