葛飾北斎 お岩さん(百物語)

「百物語(ひゃくものがたり)」とは、百話の怪談を語り終えると本物の幽霊が現れるとされた遊びです。葛飾北斎は、お馴染みのお化けたちを全五図のシリーズでコミカルに表現しました。本図は「東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)」に登場する「お岩さん」の提灯お化けですが、どこか愛嬌がありユーモラスな雰囲気が漂っています。