歌川広重 日本橋江戸ばし(名所江戸百景)

歌川広重の大胆な構図の本図は、日本橋の欄干を大きく写し、人影がなく盤台の中に鰹が描かれています。日本橋の上から下流の江戸橋を望んだ風景で、日本橋川の北岸には魚河岸がありました。橋の右手に描写した江戸橋広小路は、髪結床(かみゆいどこ)や水茶屋などが軒を連ね賑わっていました。