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■ 12月11日発行  このページの先頭へ
中央区で3番目の「漱石の碑」
「漱石の越後屋の碑」除幕
早稲田大学が日本橋三越に
  中央区で3つ目の「漱石の碑」が日本橋三越の屋上にお目見え、その除幕式が6日に開催された。
  漱石の研究に造詣が深い早稲田大学名誉教授の武田勝彦氏の肝入りで実現。すでに平成16年1月、「吾輩ハ猫デアル」が上映された「真砂座」の跡地(中州)に真砂座の碑が、さらに昨年6月は日本橋コレド横に「漱石名作舞台碑」が設けられている。
  漱石の小説には越後屋呉服店、三越呉服店とそして日本で始めての百貨店三越に至るまで、時代の変化とともに表現されている。この縁から三越が屋上の神社横の土地を提供して石碑が実現した。
  碑の除幕は、日本橋再生推進協議会の井上会長、矢田区長、三越の中村相談役、武田名誉教授、早稲田の奥島前総長、土田副総長によって行われた。武田氏は挨拶で、「明暗」の三越で買った「唐草模様の染付けの一輪挿」を紹介するとともに、1914年にイタリアの作家からノーベル賞の候補者にあげられたエピソードから「世界の漱石」を協調した。なお碑の揮毫は奥島前総長による。
  碑には次のように刻まれている「漱石は小学校へ上る前に、黄八丈や縮面を買いに越後屋へ連れてこられて来た。夕暮れの雨戸を繰る音、店先の暖簾の色は永く記憶に残った。慮美人草浴衣は高級人気商品として今なお語り継がれている」
 
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