佃島小学校児童が隅田川河岸に葦を植えました
3月1日(木)、中央区立佃島小学校(佃2-3-1)の5年生76人が学校のすぐそばを流れる隅田川について学ぶ授業の一環で、隅田川につながる川岸(佃2丁目)に葦を植えました。河口付近で海水に浸される環境であるため、同じ環境の東京港野鳥公園(大田区)で採取された葦の地下茎を使用し、これを潮の干満に流されないよう、児童たちは手を泥だらけにして一人一枚の麻袋に、3株ずつ土とともに入れ川岸の水辺(約10平方メートル)に積みました。学校が所在する隅田川の河口にあたる佃は、昔は葦が群生し水質の良い川の河口に育つシラウオの漁場となっていました。葦は全国各地の河川、湖沼、湿地帯に生育するイネ科の多年草で、鳥や魚のすみか、産卵場所となり、水質浄化や護岸の保護に役立っています。区の職員が、「4月下旬には芽を出し始めます。隣の1メートルほどに成長した葦は昨年の5年生が植えたのものですよ」と説明すると、「芽が出て育った後、麻袋はどうなるのですか」と児童から質問が出ました。「自然の素材でできてて日が経つと腐って土に還りますよ」との答えに児童は、水質浄化の作用も含めて環境へのやさしさについて改めて考える機会を得たようで、「川がきれいになり、魚や鳥が増えてほしい」と楽しみにしていました。