« 第25回銀座震災訓練 | メイン | 屋形船で水上輸送訓練 »

米国臨界前核実験に対して中央区・中央区議会の抗議

 中央区と中央区議会は、8月31日に米国ネバダ州で強行された臨界前核実験に対して、抗議とともに核実験と核兵器の廃絶を求める文書を米国大使館気付でブッシュ大統領宛に送付しました。

アメリカ合衆国
 ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領閣下

 8月31日、貴国は、ネバダ州の地下核実験場において、核兵器の維持を目的とした臨界前核実験を強行しました。貴国の同様の実験は今回で23回目であり、貴台政権下で10回目となります。一連の実験は、核爆発を伴わないとはいえ、核兵器維持・開発を目的としていることは明らかで、同様の実験を繰り返す貴国の行動は、極めて遺憾であります。
 また、貴国がこのような実験を頻繁に続けることは、核保有国による核実験の再開やその他の国への核兵器の拡散など、軍拡競争が一段と進むことが懸念されます。
 本区は、あらゆる国の核実験に反対するとともに、地上から全ての核兵器が廃絶されることを強く願っております。
 私は「中央区平和都市宣言」の趣旨にのっとり、ここに区民を代表して重ねて抗議するとともに、貴国が今後、同様の実験を行わないことを強く要請します。

 2006年8月31日

      東京都中央区長  矢田 美英

アメリカ合衆国
 ジョージ・ウオーカー・ブッシュ大統領閣下

 貴国は、8月31日、ネバタ州の地下核実験場で未臨海核実験を強行した。
 今回の実験は、1997年以来通算23回目、貴政権下では10回目となり、このことは私たちの度重なる抗議や核兵器廃絶を願う国際世論を無視した暴挙であり、極めて遺憾である。
 また、核大国が未臨界核実験を繰り返すことは、核兵器の拡散や軍拡競争に拍車をかけることであり、世界の恒久平和を願い、核廃絶に取組む国際社会の努力を踏みにじるものである。
 私たち中央区議会は、貴国が未臨界核実験を続けることに対し、重ねて強く抗議し、今後、あらゆる形態の核実験と核兵器開発の即時中止を強く求めるとともに、核兵器のない平和な世界となるよう貴国が国際社会でリーダーシップを発揮されるよう強く要請する。

 2006年8月31日

      東京都中央区議会議長 神 林  烈