まず最初に「走らなくてもよい」ということを言います。特にしばらく運動不足でいた身体には「走る」ことつまり「ジョギング」よりも「ウォーキング」をお勧めします。
2007年にスタートした「東京マラソン」の影響が強いのか、その頃から皇居の周りなどを走るランナーや、マラソン大会の参加人数も増えていると聞きます。ブームに乗ってジョギングを始めた方々の共通の理由はもちろん「健康のため」です。しかし、この「ジョギング」が、かえって健康にとって悪い影響を及ぼした、という事例が少なからず有りますので注意が必要です。まず多いのが、膝や足首が痛くなる整形外科的なアクシデント。そして特に初心者は、やる気を出していきなり走り出したのはいいけれど、数回位で身体中のあちこちが痛くなってしまうというパターンです。また、太り気味やメタボの方は、ジョギングで心臓に負担がかかりますから要注意です。
その点、ウォーキングであれば足の痛みなどに悩まされることはありません。激しい運動で活性酸素を発生させることも無く、健康増進という意味合い以外でも、つまりダイエットや美容目的にも、お勧めしやすい運動です。実際にはウォーキングだけでも、ジョギングと同じような運動効果を得られます。
Q2.「ウォーキング」って、歩くのとどう違うのか、教えてください
普通に「歩く」だけでもそれなりの運動効果は得られますが「ウォーキング」は、ただ漫然と歩くのとは違います。まずは姿勢。背筋を伸ばして視線をまっすぐに保ちます。次に歩幅。いつもより大きく、大きく歩幅をとります。
足の使い方は、膝をすんなりと伸ばした状態にして着地をカカトから、ツマ先で後ろのほうに蹴り出します。腰から前に出るようなイメージです。この歩き方をすると歩くがウォーキングに変わります。これをまず試してください。
ウォーキングとしての歩数は、まずは 1 日8,000歩を目標にしてください。しかし今までまったく運動習慣のない方には、これでもキツいかもしれません。その場合は、自分が普段に歩いている歩数を測り、それに2,000歩づつ増やしていきます。最終的に10,000歩を目標としてウォーキングを始めれば良いでしょう。理想は1日1万歩、約100分のウォーキングです。
Q3.筋力を保つのも大切とよく言われますが、具体的に何をすればよいのでしょう。筋肉トレーニングと聞くと、大変で辛そうですが。
健康や美容自慢の有名人が、日頃習慣にしている運動として挙がることが多いのが「スクワット」です。これは手軽に行えますし、続ければ効果は絶大です。
スクワットは太もも、ふくらはぎ、おしりなど沢山の筋肉をレーニング出来ます。その中でも、太ももの筋肉である「大腿四頭筋」を鍛えることの意味が大きいです。
これは、身体のなかで一番大きい筋肉で、ここの衰えは身体の筋肉全体の衰えに繋がります。この筋肉を鍛えることで、全体の筋肉量を増やすことが出来ます。筋肉は、使わないとどんどん衰えますが、運動を始めればそこから筋肉量は徐々に増えていきます。その運動量を増やせば、筋肉はパワーアップさせることができるのです。まずは毎日20回のスクワットを習慣にして、筋肉量を増やしていきましょう。
菅井先生がお勤めの病院をご紹介します
病院名 | 医療法人社団 東京シナジークリニック |
---|---|
診療科 | 一般内科診療(保険診療)・自由診療(保険外、アンチエイジング診療) |
診療時間 | 午前9:30~13:00 / 午後15:00~18:30 |
定休日 | 水曜日・土曜日午後、日曜日・祝日は休診(※予約制のアンチエイジング診療は水曜も診療日です) |
住所 | 〒104-0051 東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクエア2F |
電話番号 | 03-6219-5100 |
ホームページアドレス | http://www.synergy-clinic.com/ |